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 広島県, 日本

今田酒造本店

The Story

瀬戸内の風を感じる町、 安芸津

富久長が醸される広島県安芸津町は、瀬戸内海に面した小さな港町。おだやかな島なみの景色が広がる美しい町です。古くは万葉のころから、また江戸時代には広島藩の米蔵が置かれた港として栄え、酒造りが盛んにおこなわれてきました。 蔵のすぐ目の前に広がる三津湾は、鯛やタコ、小鯵、小海老や瀬戸内の小魚が一年中獲れる宝庫です。瀬戸内海の中でも清浄な海域で知られ、牡蠣の産地としても知られています。おだやかな海と温暖な気候に恵まれた安芸津の風土が、長い年月を経て富久長の味わいをつくりだしています。

The Sake

安芸津で生まれた
吟醸造りと広島杜氏​

銘柄名「富久長」は、安芸津の醸造家、三浦仙三郎翁につけていただいたものです。三浦仙三郎は1847年に安芸津町三津に生まれ、軟水醸造法を発明。それまで酒造りに不向きとされてきた軟水の発酵力の弱さを逆手にとり、低温で醸しあげることでキメの細かい吟醸酒をうみだす軟水醸造法を1898年に確立します。今では当たり前のようになった吟醸造りは、実は安芸津町でうまれた技術なのです。 三浦仙三郎は、この地で杜氏の育成にも力を注ぎました。杜氏たちが技術の研鑽を積んだ結果、全国清酒品評会で広島の酒が上位を独占。酒都と呼ばれる東広島市・西条のほか各地の酒蔵へ数々の名杜氏を輩出し、広島は日本三大銘醸地として知られるようになりました。

The Sake

復活を遂げた酒米、 在来品種の八反草

広島県を代表する酒米、八反系最古の在来品種、八反草。100年以上姿を消していた八反草を、富久長がほんのひと握りの種もみから少しずつ増やし、2001年より復活栽培に取り組んでいます。品種改良された酒米に比べて収量が少ない上に、稲の丈が高く、栽培が難しい品種です。 まるで暴れ馬を乗りこなすようで、人の手によるコントロールがきかないのは醸造も同じ。いくどとなく試行錯誤を繰り返しました。それでも造り手の心を惹きつけてやまない個性が八反草にはあります。昔の田園風景を思い起こさせる素朴で温かみのあるやわらかな味わいと、心地よい余韻を残しながら、軽やかに喉を落ちていくキレ味を両立させてくれる、それが富久長の八反草です。


今田酒造本店から